コラム

ノロウイルスの消毒は手作り消毒剤で感染対策

ノロウイルスと聞くと、どんな症状を想像されますか?ノロウイルスは、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層に感染する恐れのあるウイルスです。その症状は吐き気や下痢などで、11月頃から流行し始めますが、1年中発生する可能性のあるものです。感染力が強いので周りにも伝染しやすく、家族で1人感染すると全員にうつる可能性もあります。

 

そこで今回は、ノロウイルスの症状をお伝えするとともに、ノロウイルスの消毒方法をご紹介します。

 

 

ノロウイルス感染症とは?特徴と健康への影響

ノロウイルスの影響

まず、ノロウイルスというものは、乳幼児から高齢者までの幅広い層に感染する菌です。感染すると急性胃腸炎を引き起こします。 症状としては、吐き気や嘔吐を発症してから下痢・腹痛をおこし、37度~38度程度の熱が出る場合もあります。症状は一般的に3日ほど続くと言われています。

 

ただ、乳幼児や高齢者など体力のない人に発症すると、下痢などで脱水症状や合併症を引き起こして重症になる場合があるので注意が必要です。また人によっては、ノロウイルスに感染しても重症化しない場合もあり、感染しているとは知らないまま他の人に感染させてしまっている可能性もあります。

 

ノロウイルスの流行は、11月頃からはじまり12月~2月がピークに達するとされています。しかし、1年中発生する可能性があるウイルスなので注意が必要です。また、一度感染したらもう感染しないというわけではなく、同時期に何度も感染する可能性もあります。

 

殺菌には注意が必要

厄介なことに、消毒液や熱に強いので、熱殺菌や通常使用している消毒液(エタノールなどのアルコール)ではあまり効果がありません。塩素系の消毒剤が効果あるとされており、殺菌にはキッチン用などの漂白剤が適しています。

 

ただ、体に直接使用すると手荒れする可能性があるので、手の消毒には不向きです。また、漂白剤を使用することで、処理する場所が変色する可能性もあります。使用できない場所には、消毒用のエタノールが効果あるとして多く使用されています。

 

感染者が嘔吐…吐しゃ物の処理はどうするの?

もし感染者が嘔吐してしまった場合、どのように処理するか?注意点やノロウイルスの消毒方法までくわしくご紹介します。

 

嘔吐物を処理するときの注意点

 

  • ・嘔吐物を処理する人以外は別室に避難させる。
  • ・窓を開けて換気する。
  • ・処理する人は、使い捨てのエプロンやマスク・手袋・スリッパや靴カバーを装着する。
  • ・ウイルスが散布されないように、早急に処理する。
  • ・処理した後も、しばらくは換気しておく。

 

準備するもの(※処理する人が1名の場合)

自分が処理する時に装着するための使い捨てエプロン・使い捨てくつカバー・使い捨て手袋・使い捨てマスク・ゴーグルなどを準備しましょう。100円均一などで購入できます。手袋は2重にして装着し、マスクは3層構造のものを選ぶと最適です。処理に使用するものとして、ペーパータオルやカーペットや布団に嘔吐した場合に使用する使い捨てペットシーツや生理ナプキン、ビニール袋やちりとりなどを準備しましょう。

 

消毒には、次亜塩素酸ナトリウムを準備します。次亜塩素酸ナトリウムは、家庭用の漂白剤に含まれており、薬局で購入できます。商品によっては含まれていない場合もあるので、確認してから購入しましょう。

 

嘔吐物の処理方法

塩素系の消毒液が使用可能の場合

 

①消毒準備をする

マスクや手袋・足カバーなどを装置します。

 

②2種類の消毒液をつくる

・嘔吐物や便の中のノロウイルスを消毒する消毒液(濃い消毒液)水1リットルに対して20ミリリットルの消毒液を入れて薄めます。

・嘔吐した箇所を拭き取ったり、衣類の浸け置きをしたりする消毒液(薄い消毒液)水5リットルに対して20ミリリットルの消毒液を入れて薄めます。

 

③嘔吐物を消毒する

嘔吐物の上をペーパータオルで覆い、その上に濃い消毒液をかけます。ヘラなどを使用して嘔吐物をすくいあげて2重にしたビニール袋に入れましょう。この段階で、2重にしていた手袋を1枚外し、ゴミ袋に一緒に入れます。最後に、2重になったゴミ袋の上から濃い消毒液をかけ、内側のゴミ袋の口を締めます。

 

④嘔吐物周辺を消毒する

嘔吐した場所から半径2.5メートルの範囲を薄い消毒液をかけて、ペーパータオルで拭きましょう。ゴミは、内側の口を締めたゴミ袋の上に入れていきます。

 

⑤最後の消毒

全て消毒されたら、足カバーを消毒するため、薄い消毒液を染み込ませたペーパータオルの上を踏みましょう。装着していたエプロン・マスク・手袋を外して、一緒のゴミ袋に入れます。その上から薄い消毒液をかけてから口を締めます。最後に、塩素によって床が傷む素材もあるので、嘔吐場所を水拭きをするとよいでしょう。これで、消毒作業は終了です。

 

消毒液が使用できない場所は加熱殺菌

塩素系の消毒液によって、変色する可能性があるカーペットや毛布・ソファーなどに付着したノロウイルスを消毒する場合はこちらの方法を使用しましょう。

 

①消毒準備をする

マスクや手袋・足カバーを装着する。

 

②嘔吐物を取り除く

ペーパータオルなどを使用して、嘔吐物を取り除きます。水分が多い場合は、ペットシーツや生理ナプキンなど吸収力が高いものをあてて吸い取るとすぐに取り除けます。

 

③ 熱消毒をする

ノロウイルスは熱に強いとご紹介しましたが、85~90℃で90秒以上加熱すると感染力がなくなるとされています。そのため、熱湯をカーペットやソファーにたっぷり染み込ませたら、レジャーシートなどで覆い、厚手のバスタオルを被せるなどして高温を保たせます。

 

④ 消毒液で消毒できるものを消毒する

シーツやソファーカバーなどは消毒液を使用して、消毒しましょう。上記の手順で進め、処理方法も同様にします。熱湯を沸かしたヤカンやポットもキッチン用の漂白剤を使用して消毒を忘れないように気をつけます。

 

嘔吐物の周囲だけでなく、広範囲のウイルス対策が必須

家族の中で1人ノロウイルスに感染すると、家族全員にまでうつってしまうほど感染力が強いノロウイルス。そのため、嘔吐物だけでなく、その他のノロウイルスを消毒することが、ウイルス除去に重要となります。

 

嘔吐物が付いた衣類と他の衣類を一緒に洗濯すると、ほかの衣類にもウイルスが付着してしまいます。汚れた衣類や、感染者が触ったタオルなどは熱湯消毒や消毒液を使用して消毒してから洗濯機に入れましょう。もちろん、その際に使用したバケツなども消毒を忘れずにおこなってください。

 

また、嘔吐をトイレでしたり、下痢を起こしていると、便器にもノロウイルスが付着しています。換気をよくしてから濃い消毒液をかけて消毒することを心がけるとよいです。そして、トイレのドアやレバーなど感染者が触った箇所には薄い消毒液で拭き取ると安心です。

 

感染者が自宅にいるときは、その感染者が触れた部分すべてにウイルスが付着している可能性があります。そのことに気を付けて、消毒液が使用できる所には消毒液を、使用できない場所には、熱湯を使用して消毒しましょう。そうすれば、ノロウイルスは撃退されて、次なる感染者を出すことが少なくなります。

 

まとめ

いかがでしたか? 今回は、ノロウイルスの消毒についてご紹介しました。ノロウイルスは感染力が強く、何度でも感染してしまう可能性があるウイルスです。嘔吐してしまった場合、その処理方法が正しくないと感染を広めてしまうこともあるので注意が必要です。消毒方法をしっかりマスターして感染を食い止めましょう。

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